重力モデル。経済学にある言葉です。これは、万有引力の法則から発展した理論であり、貿易を語る場面ではよく用いられるものでしょう。端的に説明するならば、国と国の距離が近いほど、引力は強くなり、貿易の取引が増えたり、経済が大規模になることと言えます。そしてこの言葉は、インバウンドにも言える事でしょう。各国が近距離であるほど、人や物の動きは盛んになり、市場は成長して行きやすいでしょう。もちろん日本も例外とは言えません。訪日観光客のほとんどがアジアからの旅行者であり、その内訳は、日本に近い中国、香港、韓国、台湾など北東アジアの観光客であると言われています。これら北東アジアの国からは、格安の航空会社の利用が出来る事もあり、安く、短時間で訪れることができることから、これからも訪日観光客数は増えていくと予想されるでしょう。しかし、これらの国の観光客の傾向として、長期型の滞在が少ない事が挙げられるでしょう。ある調査によれば、圧倒的に繰り返し日本を訪れているのは、香港・台湾の人々が多いとされているが、一週間以上の滞在する旅行者はごく僅かという事がわかっているようです。こと韓国に関しては、一週間以上の滞在客はほとんどいないという報告がされているようです。長期型の滞在が見られないというのは、旅行で訪れることは多いが、その1回1回を見ていくと、意外とお金を使っていなといえるでしょう。また、多くの人がリピーターが多いという事は、次第に新鮮味が減少していくという事が言えるでしょう。したがって、様々なアイディアや、技術の革新を続け、停滞していく状況を回避していかなければ、今後、北東アジアからの訪日インバウンドをキープ、況してや拡大などできないのではないでしょうか。